以下の項目に該当する方は
要注意です!
- 下痢や便秘を繰り返す
- 便が細くなった
- 便に血が混じるようになった
- 下血 / 血便が出た
- お腹の不調が長期間続く
- お腹が張って苦しい
- 通勤 / 通学時や緊張するとお腹を下す
- 便潜血検査で陽性と診断された
- 家族に大腸がんを発症した方がいる
- 大腸ポリープを切除した経験がある
- ここ半年で急に痩せてしまった
以下の項目に該当する方は
要注意です!
大腸カメラ検査では、肛門から先端にカメラが搭載された内視鏡スコープを挿入して肛門から盲腸までを直接観察する検査です。大腸カメラ検査では肛門から盲腸までの腸管内を直接観察することが出来る為、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎やクローン病をはじめとした炎症性腸疾患、過敏性腸症候群などの病気を診断することが可能であり、必要に応じて組織をとって病理検査を提出することが出来ます。大腸カメラ検査にかかる時間は約15分程度で、比較的短時間で大腸内の精密検査を行うことが出来ます。
大腸カメラ検査はお腹が張って苦しい検査であると思われることも多いですが、当院では患者さんのご負担を軽減させる為の様々な工夫を行っています。
大腸がんは初期の段階では自覚症状がない場合が多く、腹痛・肉眼で確認出来る血便・下痢や便秘などの症状を認めた場合にはある程度病状が進行している可能性が高くなります。食生活の欧米化などの様々な要因もあり現在、大腸がんの発症率や死亡率は上昇傾向にあります。そんな大腸がんですが、大腸カメラ検査で早期発見、早期治療を行う事で根治を目指せる病気です。
便潜血検査は、便中への血液混入の有無を確認する検査です。便中の血液反応(ヘモグロビン)を検出することで、肉眼的には確認出来ない微量な出血の有無を評価することが出来ます。便を採取するのみであり、比較的簡便に行えるのが大きなメリットです。
大きなポリープや大腸がんがあると、便が通過する時に擦れて粘膜から出血するため便潜血反応は陽性となります。他には潰瘍性大腸炎や痔核による出血でも検査が陽性になることがあります。特に痔をお持ちの場合、便潜血反応が陽性となっても精密検査を受けない方もいらっしゃいますが、大腸がんが出来ていることが見落とされる危険があります。
大腸がん検診などで便潜血反応陽性と指摘された際には、大腸カメラによる精密検査を行い、大腸がんに由来するものがあるかを確認することが大切です。大腸がんを早く見つけるチャンスでもあるので、まずは医療機関で内視鏡検査を受診して下さい。
便潜血検査のデメリットは、粘膜を直接観察する検査ではないため、内視鏡検査と比べると精度が劣ることにあります。病変があっても常に出血しているわけではないため、多くの場合は精度を上げるために2日に分けて検査を行います。また、早期の大腸がんでも平坦な病変や陥凹している病変などでは出血による検出は難しい場合もあるため、ご家族に大腸がんの方がいらっしゃる場合や、腹部症状・排便異常がある方は一度大腸カメラ検査をご検討下さい。
40歳を過ぎると大腸がんの発症リスクは上昇すると言われています。そのため、40歳を超えたら定期的に大腸カメラ検査を受ける事を推奨しています。大腸カメラ検査では、癌が疑われる組織の採取を行う事が可能であり、検査中に発見した早期の大腸がんや大腸ポリープはその場で切除出来る事もあります。大腸カメラ検査は苦しい検査と思われる方も多いと思いますが、当院では皆様に快適に受けて頂く為の様々な工夫を行っています。詳しくは下記をご覧下さい。
大腸カメラ検査を受けられる患者さん皆様が楽に検査を受けて頂けるよう、当院では胃カメラ検査同様に鎮静薬を使用した「眠ったまま受けられる大腸カメラ検査」をご提供しています。検査後は目を覚ますための拮抗薬を使用し、鎮静薬の効果が切れるまでリカバリールームで休憩する事が出来ますので、ご安心してご帰宅出来ます。
大腸カメラ検査では、緊張してお腹に力が入る事で痛みが出やすくなったり、腸が動いてしまうため(蠕動運動)、内視鏡スコープが奥へ進みにくくなる事があります。蠕動運動が強くなると、挿入が難しくなるだけでなく、観察の精度も落ちてしまいます。鎮静剤を活用してリラックスした状態で大腸カメラ検査を受けて頂く事で、検査時の苦痛が緩和されるだけではなく、大腸カメラ検査の診断レベルの向上にも繋がります。
大腸は蛇腹状にひだがある管腔であり、見落としを防ぐためには大腸カメラ検査では腸管を拡張させてひだの間までしっかりと観察する必要があります。精度の高い検査を行うためには十分な送気(ガスを入れて膨らます事)が不可欠ですが、同時に検査中や検査後のお腹の張りや痛み、嘔気の原因となります。当院では腸管内での吸収が良い炭酸ガスを使用する事により、検査中や検査後のお腹の張りや痛みなどの苦痛な症状を大幅に解消する事が出来ます。
当院では富士フィルム製の最新の内視鏡スコープを導入しています。近年では内視鏡スコープの拡大率も大幅に改良され、今まででは発見できなかった小さながんも見落とす事無く発見できるようになりました。
当院では大腸内部の病変をより鮮明に観察するためにBLI技術を採用しています。波長の異なる白色光と青色光を組み合わせて粘膜表面に照射をしています。白色の光でははっきりと鮮明な画像を映し出し、青色のBLI光では粘膜表層の微細な血管を強調してくれるため微小な病変部位の早期発見に繋がります。
当院では大腸粘膜の炎症の有無を精度高く観察するためにLCI技術を採用しています。大腸粘膜上で赤みを帯びた箇所はより赤く観察され、白っぽい箇所はより白く観察されるように画像処理を行ってくれます。そのため、大腸粘膜上の微妙な色の違いが強調されるため微小な炎症や早期がんの早期発見に繋がります。
検査中に大腸ポリープを発見した際は必要に応じて、その場で大腸ポリープ切除を行います。一部の大腸ポリープは放置しておくと癌化してしまう事もあります。
切除すべき大腸ポリープはその場で切除する事で、再度下剤の飲んで大腸カメラ検査を受ける必要がなくなります。また、大腸ポリープのサイズが大きい、切除後の出血リスクが高い場合は入院での治療が必要となる事もあるため、近くの総合病院へ紹介させて頂く事もあります。
当院では、平日お仕事で忙しいサラリーマン層の方々でも大腸カメラ検査を受けて頂けるよう、土曜日も大腸カメラ検査を実施しています。大腸がんは早期発見が出来れば決して予後の悪いがんではありません。大腸がんに負けない地域を創っていく為には、働く世代の方への大腸カメラ検査の普及も欠かせません。大腸がんで苦しむ方を減らす為にも是非土曜日の大腸カメラ検査もご活用ください。
当院では、平日忙しくて内視鏡検査を受診する時間を何度も取る事が出来ない方を対象に、1日で胃カメラ検査と大腸カメラ検査の両方を受けて頂く事も可能です(食道、胃、十二指腸、大腸の精密検査が1日で行えます)。ご希望がございましたらいつでもお気軽にお申し付けください。
大腸カメラ検査時に使用している処置具は学会が定めているガイドラインに沿った消毒衛生管理を実施していますので、ご安心して検査を受けて頂けます。
大腸カメラ検査では検査当日に下剤を飲んで腸内を綺麗にして頂きます。便が残った状態ではがんなどの病変を見落とすリスクがあるため、正確な検査ができない場合もあります。下剤はご自宅でも服用して頂けますが、当院では院内に下剤服用ができるトイレ付きの個室を2部屋用意しております。
上記のような項目に該当される方は当院では完全個室での下剤服用をご利用頂けます。個室ではリクライニングソファーでリラックスしてお過ごし頂けます。
下剤にはそれぞれに特徴があるため、当院では大腸カメラ検査を受けられる方の状態や特徴に合わせ、適切な下剤を選択しております。ご希望があれば、医師や看護師にご相談下さい。
当院では検査当日に結果説明をしておりますが、組織をとった場合やポリープを切除した場合には、後日改めて診察が必要となります。
ご希望の方にはオンライン診療での結果説明を行っています。一般的な大腸カメラ検査より来院回数を減らすことができますので、遠方にお住いの方や普段お仕事や家事が忙しくて中々お休みを取れない方でも検査を受けやすい環境を整えております。
※検査結果によっては直接ご来院頂き診察を行う場合もあります。
大腸カメラを受けられる方は事前の外来受診が必要となります。普段お飲みになられているお薬はお飲みいただいて構いませんが、一部のお薬は休薬とする事もありますので、外来受診時に医師までご相談ください。大腸カメラ検査を受けられる日までのお食事説明も行います。
検査前日はうどんなどの消化の良い食べ物を摂っていただきます。前日の昼食と夕食では当院が用意する検査食をお召し上がりください。また、夕食は遅くても夜9時までにはお済ませください。お飲み物はお水、お茶やスポーツドリンクなどの透明なお飲み物を摂取していたき、就寝前に指定の下剤を服用していただきます。
検査当日の朝は下剤を服用して、腸管内を綺麗にしていただきます(前処置)。腸管内に便が残りきれいな状態でないと大腸カメラ検査を行う事が出来ません。下剤と共にお水やお茶などの透明なお飲み物も飲んでいただきます。排便が始まり、透明な便となったら下剤服用は終了となり、クリニックまでお越しいただきます。検査当日は受付で診察券と大腸カメラ検査の同意書をご提出いただきますので、お時間に余裕をもってお越しいただきます。また、検査時は鎮静剤を使用しますので、お車やバイク等でのご来院はお控えください。
大腸カメラ検査後は目を覚ますための拮抗薬を使用し、鎮静薬の効果が切れるまでリカバリールームで休憩していただきます。休憩後に検査時に撮影した消化管内の画像を見せつつ、検査結果を説明します。大腸ポリープを切除した場合は、病理組織の診断に10日ほど日数がかかりますので、再度当院までお越しいただく事となります。
内視鏡検査時に病理組織等を採取された方は後日結果説明を行いますが、その際の説明はオンライン診療でも実施可能です。ご希望の方は検査当日にスタッフまでお声掛け下さい。
大腸カメラ検査では下部消化管の異常を観察する事が出来ます。
ストレスや不安などが原因となって過敏性腸症候群を発症する事があります。腸管の知覚過敏や腸管蠕動運動の異常が原因となり、長期間続く腹痛や繰り返す下痢・便秘などの症状を認めます。
多くの大腸がんは大腸ポリープが大きくなる事で発生します。大腸がんになる前のより小さい状態で診断する事により、低侵襲な治療が選択可能となります。小さなポリープは便に隠れて見つからない事があり、またポリープが出来やすい体質の方もおられるため、一度でも大腸ポリープを治療された方は定期的に検査を受ける事をお勧めしています。
大腸に発症するがんであり、「腹痛」「下痢・便秘」「血便」などの症状がよく診られます。大腸がんによる死亡者数は増加傾向ですが、大腸カメラ検査で早期発見が出来れば治療は可能です。
腸管内で炎症を起こし「腹痛」「粘血便」「下痢」を発症します。国が指定する難病に数えられますが、近年増加傾向にあります。炎症を繰り返す事で大腸がんが出来る事があります。薬物療法により症状を抑える事が出来る事があります。
便潜血検査で陽性と指摘される事は、口からはじまり食道・胃・十二指腸、小腸・大腸・肛門と続く消化管内のどこかで出血が起きているという事を意味しています。便潜血検査で陽性を指摘されて内視鏡検査を受けたとしても、大腸がんが見つかる事が少なく痔による出血が原因で陽性と指摘される傾向が多くあります。便潜血検査を受けた方1,000人のうち約50人が便潜血陽性と指摘され、その便潜血陽性と指摘された方50人のうち大腸がんが発見される方は1~2名と言われています。
ただし、便潜血検査で陽性と指摘されて内視鏡検査(大腸カメラ検査)を受診して大腸がんが発見された際に、腹痛・血便・下血・便通異常(長期間続く下痢や便秘)・腹部膨満感といった自覚症状が診られない大腸がんの初期段階でしたら、完治させる事も可能です。つまり、大腸がんの予防は「早期発見・早期治療」が重要となります。便潜血検査を受けて陽性と指摘されたらそれを良いきっかけとして捉え、お早めに医療機関で内視鏡検査(大腸カメラ検査)を受けて下さい。
当院の大腸カメラ検査の費用は以下の表をご参照ください。
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
下剤、検査食 | 約 1,400円 |
約 1,600円 |
約 1,700円 |
大腸カメラ検査 (観察のみ) |
約 2,000円 |
約 4,000円 |
約 6,000円 |
大腸カメラ検査 病理組織検査あり (1か所) |
約 3,000円 |
約 6,000円 |
約 9,000円 |
大腸ポリープ 切除 (1か所) |
約 6,200円 |
約 12,500円 |
約 18,600円 |
※上記の表に書かれている費用はあくまでも目安の金額です。実際の費用と異なる事があります。
※鎮静薬の費用も含まれています。
※初診料・再診料は別となります。
大腸がんによる死亡者数は近年増加傾向にあります。しかし大腸がんは大腸カメラ検査で早期発見が出来れば治療を行う事は可能です。つまり定期的に大腸カメラ検査を行う事は、大腸がんの予防に繋がります。
「大腸カメラ検査は辛い検査である」などのイメージを持たれる事が多いですが、少しでも楽に検査を受けて頂く為の様々な工夫を行っています。苦痛に感じる事なく快適に大腸カメラ検査をご希望される方は一度ご相談ください。