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胃がん・胃ポリープ

Medical

以下のような症状でお悩みの方は胃がんの疑いが高いです。

  • 長い期間胃痛が続く
  • 食欲不振が続く
  • 吐き気が続く
  • 胸やけがする
  • 家族に胃がんで亡くなった方がいる
  • ピロリ菌感染を指摘されている
  • ピロリ菌の除菌治療を行った事がある
  • 半年から1年で急に痩せてきた
  • 黒色便が続く

胃がんとは?

 

胃の粘膜に出来たがん細胞が無秩序に増えていく病態を胃がんと言います。胃がんのほとんどは腺がんであり、“分化型”と”未分化型”に分けられます。腺がんのほとんどは分化型であり比較的緩やかに進行していきますが、未分化がんの一部はスキルス胃がんとなり、かなり進行した状態で見つかる場合もあります。

胃がんはがん疾患の中で死亡率では3位(2017年)、罹患率では2位(2014年)であり、十分に注意が必要な病気の一つです。一方で内視鏡を用いた早期発見、早期治療が非常に有用な病気でもあります。

胃がんの発症原因

胃がん発症の一番の要因はピロリ菌の感染です。胃がんは感染症が原因であったということです。胃の粘膜にピロリ菌に感染する事で慢性的に炎症が起こり、炎症による粘膜の変化”萎縮性変化”が起こります。この萎縮性変化が起こった粘膜に胃がんが発生すると言われています。日本では欧米と比べて胃がんが多いと言われていますが、これはピロリ菌感染率の違いによるものと考えられています。

「ピロリ菌に感染しない事」、「ピロリ菌に感染している場合は速やかに除菌を行うこと」が胃がんの予防に大きく繋がります。まずはピロリ菌に感染しているかどうか胃カメラ検査で萎縮性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍と診断された方はピロリ菌に感染している可能性が高いため、ピロリ菌の検査を行います。

近年では、胃がんの罹患率は緩やかな低下傾向にありますが、胃がんによる死亡率は急激な減少傾向にあります。その背景にはピロリ菌感染者の減少や内視鏡検査(胃カメラ検査)の普及による早期発見・早期治療などの要因が挙げられます。

胃がんの症状

胃がんは早期では自覚症状はほとんどなく、進行した段階で診断される方も少なくありません。よく診られる症状としては、胃の痛み、吐き気・嘔吐、食欲不振、体重の減少などが挙げられます。その他の症状として胸焼け、胃の不快感、黒色便や吐血などがみられることがあります。症状がみられる進行した状態では治療の選択肢も限られてくるため、胃がん検診などを用いて早期に胃カメラ検査を受けることを推奨しています。

胃がんの診断

胃がんの診断では、お腹が痛いなどの胃がんが疑われる患者様に対して胃カメラ検査を実施して、胃内の精密検査とがんが疑われる部位の生検で胃がんを診断します。
ピロリ菌感染の既往があるハイリスクの方や、胃の痛みなどの自覚症状がある方は、胃カメラ検査により診断を行います。胃カメラ検査では、胃がんを疑う病変があった場合に組織をとって顕微鏡の検査(病理組織診断)を行うことが可能です。

また、胃がん検診では胃カメラ検査の他に上部消化管造影検査(胃バリウム検査)を用いて診断する方法もありますが、検査で異常がみられた場合には胃カメラ検査での精密検査が必要となります。また胃カメラと比べると早期胃がんなど小さな病変を見つけるのが難しいことがあります。

胃がんの腫瘍マーカーとしてはCEAやCA19-9などが使用されていますが、早期胃がんの診断は困難であり、また胃がんがあっても腫瘍マーカーが上昇していないケースもあります。

胃がんの治療方法

胃がんは病変の深さによって早期胃がん、進行胃がんに分けられています。
早期胃がんでは内視鏡治療が可能な病変と手術が必要な病変があります。進行胃がんではステージ分類(TNM分類)を行い、適切な治療を選択肢していきます。

  • 深達度:腫瘍がどれぐらいの深さまで達しているか
  • リンパ節転移:リンパ節に腫瘍が転移しているか
  • 遠隔転移:他の臓器まで腫瘍が転移しているか

内視鏡治療

早期の胃がんでは、お腹を切ることなく内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)でがんを取り除く事が出来ます。がんのある部分だけを剥ぎ取るように治療するため、胃全体を残すことが出来ます。内視鏡的治療では、お腹を切らないため術中の身体への負担が少ないだけでなく、胃が残ることで術後の食事などのへの影響が小さいことが特徴です。

手術

内視鏡治療では取りきれない深さの早期胃がんや、他の臓器に転移が広がっていない進行胃がんでは手術によりがんを取り除きます。病変の広がりにより胃の一部を切除する部分切除術や胃を全て切除する胃全摘術を選択します。お腹を大きく切って開く開腹手術だけでなく、傷が小さく低侵襲な腹腔鏡下手術が選択できる場合もあります。

化学療法

他の臓器へ転移している場合など手術ではがんを全て切除することができない場合や、手術の補助療法として、抗がん剤治療(化学療法)が行われます。胃がんに対する化学療法ではフッ化ピリジン系抗がん剤(S-1、カペシタビン、5-FU)やプラチナ製剤(シスプラチン、オキサリプラチン)を中心に、イリノテカン、タキサン製剤(パクリタキセル、ドセタキセルなど)、分子標的治療薬(トラスツズマブ、ラムシルマブ、ニボルマブなど)などのを用いて治療を行います。

がんによる死亡率の分布をみると、70歳代以上と比べると特に40歳以上の世代では胃がんや大腸がんなど消化器系のがんの比率が高くなっています。一方で胃がんや大腸がんは早期に診断することで根治を期待することが出来、さらに内視鏡治療などの低侵襲な治療が選択出来るようになります。

日常生活から
気を付ける事

胃がんの発生には日常生活での暮らし方も関わってきます。

食生活

塩分を多く含む食べ物の過剰摂取や野菜・果物の摂取不足は胃がんの原因ともなります。健康を意識して、胃や腸に優しい食生活を心掛けましょう。

喫煙

タバコは肺がんだけでなく胃がんの発症にも関わります。ご自身でタバコを吸わなくても、他人のタバコの煙を吸うことで胃がん発症に関わります。禁煙や受動喫煙を避ける工夫を心掛けましょう。

節度のある飲酒

過度の飲酒も胃がんのリスクとなる可能性があります。

適度な運動

身体活動量が多い人ほどがんの発症リスクが低くなるという研究結果が得られています。ただ運動も、無理なく個人に合った適切な運動を行いましょう。

胃ポリープとは?

胃の粘膜が隆起して出来る病変を胃ポリープといいます。胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、腺腫などに分けられます。

胃底腺ポリープ

萎縮性胃炎などのない健康な胃粘膜に出来るポリープであり、胃体部大弯に多くみられます。表面は滑らかで、周囲の胃粘膜と同じ色調であり、多発することが多いのが特徴です。ピロリ菌感染がない方にみられます。一般的にがん化することは稀なため治療は不要となります。

過形成性ポリープ

萎縮性胃炎のある胃粘膜に出来るポリープです。周囲の粘膜より赤く、イチゴのような見た目が特徴です。ピロリ菌感染がある方に多くみられます。がん化することは少なく、一般的には経過観察が可能です。ピロリ菌を除菌することにより縮小したり、消失することがあります。2cm以上の大きな病変、徐々に大きくなる病変、歪に変化した病変ではがん化している可能性があり、治療が必要となることがあります。また、貧血の原因となっている場合も治療を検討します。治療を行う場合、一般的には内視鏡的切除術が選択されます。

腺腫

前がん病変(胃がんに育つかもしれない病変)と考えられています。 ピロリ菌感染がある方で、萎縮性胃炎を起こした粘膜に多くみられます。2cm以上の大きな病変、増大傾向のある病変、陥凹のある病変、赤みのある病変ではがん化している可能性があり、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を検討します。

お問い合わせ

当院では胃カメラ検査による胃がんや胃ポリープの診断を行っております。胃ポリープや初期の胃がんは自覚症状がないため、症状を感じた頃には手遅れとなっている事もあります。しかし近年では胃カメラ検査の水準が向上している事もあり、早期に胃カメラ検査を受けて頂くことで内視鏡治療などより低侵襲な治療での根治が期待されます。胃がんや胃ポリープについてご不明点等がございましたらいつでもお気軽にお申し付け下さい。

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