採用情報
WEB予約 LINE予約 WEB問診
WEB予約

糖尿病

Lifestyle diseases

糖尿病とは

糖尿病

血糖を上げるホルモンはグルカゴンなど多数存在しますが、血糖を下げるホルモンはインスリンのみとなります。糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの分泌量が減少(インスリン分泌不全)、またはインスリンの効果が落ちる(インスリン抵抗性)為に血糖値が正常よりも高くなってしまう疾患です。血糖値が高くなることで全身の血管が硬化してしまい血液の循環を悪くなり、心筋梗塞、脳梗塞などの原因となります。

糖尿病は下記の通り大きく4種類に分けられます。

1型糖尿病

膵臓のβ細胞が破壊 → インスリンが分泌されない
インスリン依存性

2型糖尿病(生活習慣病)

インスリン分泌不全やインスリン抵抗性
遺伝と生活習慣の組み合わせが原因

その他の原因

ステロイドなどの薬剤や、糖尿病以外の病気

妊娠糖尿病

妊娠中に初めて診断に到る糖尿病や血糖高値
胎盤から分泌されるホルモンの影響でインスリン抵抗性が高くなることが原因

以下の項目に該当する方はご相談ください

  • 血糖値が高いと指摘された
  • HbA1c(ヘモグロビンA1c)値が高いと指摘された
  • 身内に糖尿病を指摘された人がいる
  • 食べてもすぐにお腹がすく
  • のどが渇くようになった
  • 最近、尿量が増えた気がする
  • 尿が泡立つようになった

上記のような項目に該当される方は糖尿病の可能性があります。当院では糖尿病の治療にも力を入れています。当院には管理栄養士が複数名在籍していますのでただお薬を処方するだけの治療ではなく、管理栄養士とも連携を図って栄養指導も提供し、お薬を減らしていけるようサポートしています。糖尿病を指摘された方、上記のような項目に該当する方はお気軽にご相談ください。

糖尿病の診断基準

  1. 早朝空腹時血糖値126mg/dL以上
  2. 75g OGTT(ブドウ糖負荷試験)で2時間値200mg/dL以上
  3. 随時血糖値200mg/dL以上
  4. HbA1cが6.5%以上

①~④のいずれかが該当した場合に糖尿病型(高血糖)と診断します。

さらに下記を認めた場合などに糖尿病と診断されます。

  • 別の日に糖尿病型(血糖値を含む)が再確認出来た場合
  • 血糖値とHbA1cが共に糖尿病型に該当した場合

糖尿病の症状・合併症

糖尿病(高血糖)の症状としては

  1. 喉が乾いて頻回に水を飲む
  2. 尿の回数や量が増える
  3. 疲れやすくなる

などがありますが、症状がなく経過することも多いため注意が必要です。

高血糖の状態が数年以上続くと、糖尿病特有の病気である3大合併症へとつながります。

  • 糖尿病性腎症:人工透析が必要となる場合があります。
  • 糖尿病性網膜症:失明につながる場合があります。
  • 糖尿病性神経症:両足の痺れなどから始まりますが、徐々に痛みを感じにくくなるため、傷が出来ても気づかなくなり、最終的には壊死(糖尿病性壊疽)してしまうこともあります。

その他、動脈硬化を起こすことで、心筋梗塞や脳卒中につながることがあります。
また、感染症に弱くなる、手術の際に傷が治りにくくなるなどの問題も生じます。

糖尿病の管理目標値

目標 血糖正常化 合併症予防 治療強化が困難な場合
HbA1c(%) 6.0未満 7.0未満 8.0未満

※高齢者糖尿病の方では、低血糖のリスクを考慮し管理目標値を調節します。

糖尿病の治療

1型糖尿病 インスリン皮下注射(毎日)
2型糖尿病 食事療法・運動療法
薬物療法:内服治療(経口血糖降下薬)、GLP-1作動薬皮下注射(週1回)インスリン皮下注射(毎日)

経口血糖降下薬は以下の3種類に分けられます。

  • インスリンの作用を増強するもの
  • インスリンの分泌を促進するもの
  • 糖の排泄や吸収を調整するもの
経口血糖降下薬 作用
ビグアナイド 肝臓からの糖の分泌を抑制
チアゾリジン インスリン感受性の改善
スルホニル尿素薬 膵臓でのインスリン分泌を促進
グリニド より速やかなインスリン分泌の促進
食後高血糖の改善
DPP4阻害薬 インスリン分泌促進
グルカゴン(血糖を上げるホルモン)分泌抑制
αグルコシダーゼ阻害薬 腸管での糖の吸収を抑制
SGLT2阻害薬 尿中へ糖を排泄

※糖尿病治療ガイド2018-2019改変

糖尿病は様々な疾患・症状を引き起こしますので、血糖値が高いと指摘されたことがある方は一度医療機関へ受診ください。

糖尿病の食事療法について

経口血糖降下薬は以下の3種類に分けられます。

  • 食事は1日に3回、適量を食べるようにする
  • 野菜やきのこ、海藻類を組み合わせてバランスよく食べる
  • 高血圧や脂質異常症にも該当する場合は、更に動脈硬化が進みやすい状態なので、それらの食事療法も取り入れる

食事の適量や食べ方のコツなど詳しくは栄養カウンセリングでお伝えしています。